仮面ライダー

 

仮面ライダー
1971年(昭和46年)4月3日〜1973年(昭和48年)2月10日(全98話)
優秀な科学者でオートレーサーでもある本郷猛は、その能力を見込んだ悪の組織ショッカーに拉致され、バッタの能力を持つ改造人間にされてしまった。しかし、脳改造によってその意思を奪われる寸前、ショッカーの協力者にされていた恩師・緑川博士の手引きで脱出に成功。緑川博士は脱出の途中でショッカーの怪人・蜘蛛男に暗殺されるが、その遺志を継いだ猛は腰につけたベルトの風車に風のエネルギーを受けて仮面ライダーに変身、ショッカーに立ち向かう。猛は、オートレーサーとしての師・立花藤兵衛や緑川博士の遺児ルリ子、そしてレース仲間であり実は FBI 捜査官としてショッカーを追う滝和也らの協力を得て、ショッカーの送り出す戦闘用改造人間である怪人たちを次々に倒していった。仮面ライダーに多くの怪人たちを倒されたショッカーは、ライダー打倒のためカメラマン一文字隼人を本郷と同型のバッタ型改造人間に改造するが、一文字は脳改造前に本郷に救出され新たな仮面ライダーとなった。こうして誕生した2人の仮面ライダーは日本と海外に別れて戦い、時には共闘しながら、ライダーガールズや少年仮面ライダー隊、多くの仲間たちの協力を得てショッカーと戦っていく。
悪の秘密結社ショッカーによって改造された戦闘用改造人間。脳改造をまぬがれてショッカーのアジトから脱出し、ショッカーから人類を守る戦士となる。本郷の変身する仮面ライダーは仮面ライダー1号一文字の変身する仮面ライダーは仮面ライダー2号と呼ばれている(ライダー自身はお互いを「本郷」「一文字」と本名で呼び合っていた)。1号は身軽さと多彩な必殺技を持ち、2号は高い格闘能力と破壊力を備えることから、「技の1号・力の2号」と評された。タイフーンと呼ばれるベルトの風車から取り入れた風力エネルギーで体内の小型原子炉を起動させ動力源としている。

 

 

仮面ライダー1号/本郷猛
1 - 13話、40 - 41話、49話、51 - 52話、映画『仮面ライダー対ショッカー』に登場。城南大学(1話のみ城北大学)の生化学研究室所属の科学者で、オートレーサー。IQ600、スポーツ万能の超人的な才能をショッカーに見込まれて改造人間にされたが、脳改造寸前に脱出しショッカーと戦うことを決意した正義漢。ベルトの風車(タイフーン)に風圧を受けることによって、仮面ライダーの姿に変身する。主な能力は、垂直跳び:15.3メートル、幅跳び:48.7メートルのジャンプ力と、そこから繰り出す強力なキック力である。
仮面ライダー2号/一文字隼人
14 - 52話、映画『仮面ライダー対ショッカー』に登場。フリーカメラマン。6ヶ国語に通じ、柔道6段空手5段の腕前を持つ格闘技の達人でもある。第二の仮面ライダーとして改造されるが、脳改造前に本郷ライダーに救出されショッカーとの戦いを決意する。本郷と比べると陽気でユーモラスな性格。エネルギー源が風であることは1号と同じだが、一定の変身ポーズと「変身!」の掛け声によってベルトの風車に装備されたシャッターを開き、より能動的に変身できる。基本的な戦闘能力は1号と同等だが、ベルトには風力を備蓄する機能と1号より直径の大きなダイナモが装備され、全身の筋肉量も1号より多くなっている。
仮面ライダー新1号/本郷猛
53 - 98話、映画『仮面ライダー対じごく大使』に登場。姿形は2号をベースとしているが、マスクの配色が明るくなり、手袋とブーツは銀色に変更された。腕と脚のラインは2本になっている。また、一文字とは異なる変身ポーズと「ライダー変身!」の掛け声による能動的な変身が可能。能力は腕および足の破壊力が旧一号時の4倍、ジャンプ力が25メートルに向上し、必殺技のバリエーションが増えた。100メートル走は1.5秒。相手を回転させて投げ飛ばす「ライダーきりもみシュート」など、キック技以外の必殺技も増えている。こうした技の多彩さゆえに、「技の1号」の異名を持つようになる。

 

仮面ライダー新2号/一文字隼人
72、73、93、94、98話に登場。姿形は新1号同様明るい配色になり、手袋とブーツは赤くなった。能力は腕および足の破壊力が旧2号時の3倍、ジャンプ力も35メートルまで強化されている。100メートル走は2秒。1号に対してパワーで押していく印象が目立ち「力の2号」の異名を持つ。その一方で、1号の技であった「ライダーきりもみシュート」を会得するなど、必要十分な数の技は持っている。2号ライダーの技はいずれも圧倒的な破壊力が売りの「一撃必殺の荒業」だが、旧2号時代から一貫して「ライダーキック」が彼の絶対的な技であり続けているため、「ライダーキック」以外の技の使用回数は少ない。
サイクロン号
仮面ライダー1号が最初に使用した超高性能バイク。最高時速400km/h、ジャンプ力30メートル。動力源は原子力エンジン。ハンドルのスイッチを入れることにより、本郷猛の常用バイクが変形。ライダーベルトから遠隔操作を行うことも可能である。
改造サイクロン号
仮面ライダー2号のバイク。本郷が欧州へ旅立つにあたり、日本を守る一文字に託したマシン。セミカウルのオフロード車で、旧サイクロンよりも小回りが利き、機動性が高い。ジャンプ力は40メートルにアップし、垂直の壁面を登る能力と救助用ロープの射出能力が追加されている。
新サイクロン号
物語後期に登場した新型バイク。本郷猛が常用するセミカウルのオートバイが、仮面ライダーへの変身に合わせて変形する。最高時速500km、ジャンプ力50メートル。かつてのサイクロンをあらゆる面で凌駕するニューマシン。本郷猛、滝和也、立花藤兵衛による設計・開発。カウルの両側にウィングを展開させることでグライディング飛行が可能である。

 

 

敵組織
ショッカー
「ショッカー」は世界征服を企む国際秘密組織。メンバーは知力体力に優れた人間に改造手術を施し洗脳した怪人を中心に構成されており、その怪人達を正体不明の首領が操って様々な犯罪や破壊工作を行っている。ナチスの残党が前身という説もある。 首領の所在と姿は秘密になっており、各国ショッカー基地においてシンボルである鷲のレリーフから声だけで指令を発している。当初、ショッカー日本支部では怪人が幹部として直接に首領の命令を受けて、配下の戦闘員とともに作戦行動を行っていた。しかし、仮面ライダー1号と2号によって日本での征服計画が大幅に遅れたためか組織強化が図られ、ゾル大佐が日本支部指揮官として着任した。それ以前にも、トカゲロンやサボテグロンなど組織内での地位の高さを窺わせる怪人も存在したものの、ゾル大佐の着任以降、ショッカー日本支部の作戦は首領の信任を受けた大幹部が、怪人や戦闘員を指揮していくことになる。 ゾル大佐が仮面ライダー2号に敗れて戦死した後は、死神博士が着任。さらにその後任として地獄大使が着任したが、いずれも有効な戦果を上げることが出来ず、それぞれの最後の戦いで怪人に変身して自らライダーに戦いを挑み敗北していった。
ゲルショッカー
大幹部が相次いで戦死したため、首領はショッカーとアフリカのテロ組織ゲルダム団とを合併した新たな組織「ゲルショッカー」を編成し、ブラック将軍に日本での指揮を任せた。ゲルショッカーの怪人コンセプトは蟹とコウモリの能力を併せ持つガニコウモルのように、2種類の生物を合成したものが主であった。
なお、首領の素性については最後まで不明のままで、最終回において無数の毒蛇を頭部にからませた独眼の怪人として登場したが、ライダーとの直接対決に至る事無く自爆して果てたので、これが本当の姿だったのかどうかも判然としない。

 

 

 

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