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2次元人(ミラーマン)の父と3次元人の母の間に生まれた、鏡京太郎が「ミラー・スパーク」の掛け声と共に、鏡や水面などの光を反射するものに飛び込んで変身する。地球を狙う侵入者:インベーダーから母の生まれ故郷、地球を守るためにインベーダーが送り込む、またはインベーダー自身が変身した怪獣と戦った。
鏡や光を反射する物を伝って移動することが可能であるが、反面、空を飛ぶことはできない。●身長:170cm〜40m
●体重:70kg〜3万5千t |
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1971年12月5日〜1972年11月26日全51話 |
ストーリーは、当初はインベーダーの不気味さや京太郎の内面的な弱さが強調されており、このタイプのヒーロー番組としては珍しくリアルでダークなムードが漂う展開が続いていた。また、特殊チームが一切の兵器を持たずに科学力で敵に立ち向かう組織(事件の捜査と検証等が主な任務)であるという点も初期の特徴であり、敵に対してなかなか抵抗できないというエピソードも多々描かれている。こういった演出が影響したかは定かではないものの、第一回の視聴率を最高として視聴率は序々に低迷、さらに裏番組に『シルバー仮面』(皮肉にも、その主演はパイロット版の主人公役・柴俊夫であった)が重なってしまったために視聴率を独占することができず、お互いに熾烈な視聴率争いを展開することとなった。その結果としてシルバー仮面は『シルバー仮面ジャイアント』とタイトルを変え、主人公を巨大化させることで強化を図った。これに対抗する形でミラーマンもその作風を変化させてゆく。
2クール目と3クール目の境目の回にあたる第26話をもってミラーマンの世界観はガラリと変わる。まず、SGM に大型戦闘機ジャンボ・フェニックスが導入され、攻撃部隊としの側面を持つようになる。これを契機に、作風は敵の侵略活動よりも人類と敵との総力戦が多く描かれるように変わり、それに伴って二対一の対決など、ミラーマンがピンチに追いやられることが増えていった。そしてなによりも第26話において、ミラーマンはエネルギー時限爆弾を心臓に埋め込まれ、当初は持っていなかった弱点が付加される。これはミラーマンに不足していたヒーロー性を補う目的で施行された強化策であり、これに加えてミラーマンがカラータイマーを得ることでそのヒーロー性は格段にアップした。 |