仮面ライダーアギト
2001年1月28日〜2002年1月27日(全51話)
“未確認生命体第4号”が“未確認生命体”を滅ぼしてから2年後の世界。沖縄の孤島海岸に人知を超えた謎の遺物・オーパーツが流れ着いた。 時を同じくして、各地で人間には絶対に不可能な殺害方法を用いた猟奇的連続殺人事件が発生する。警視庁はこの事件の犯人を、かつての“未確認生命体”とは異なる謎の生命体・アンノウンと命名し、未確認生命体対策班(SAUL―Squad of Anti Unidentified Lifeforms)に専属捜査を命じた。
物語はSAULに配属された若き特務刑事・氷川誠 ―仮面ライダーG3、瀕死の重傷後、変容していく自らの肉体に恐怖を抱く大学生・葦原涼 ―仮面ライダーギルス、そして記憶を無くしながらも本能の赴くままにアンノウンを倒していく家事手伝いの青年・津上翔一 ―仮面ライダーアギト この“3人の仮面ライダー”達の物語を交差させ、やがて一つの巨大な流れへと昇華していく。
仮面ライダーアギト
心理学者・美杉義彦の家に居候している青年・津上翔一が変身ベルト・オルタリングにより変身する、龍をモチーフとするライダー。必殺技を放つ際にはクロスホーンと呼ばれる角が展開する(ストームフォーム、フレイムフォーム時にはクロスホーンは展開せず、そのフォーム時の専用武器の角が展開する。また、バーニングフォーム、シャイニングフォーム時にはクロスホーンは常時、展開したままである。故に、必殺技を放つ際にクロスホーンが展開するのは、グランドフォームとトリニティフォームのみである)。あかつき号で「光」の力を多量に浴びたため他の人間より進化のスピードが速く、ストーリーの進行とともに、様々な形態へと変身を行えるようになった。
身長:195センチ 体重:95キログラム(それぞれ各フォーム共通)
グランドフォーム
大地の力を身体に宿した、アギトの基本形態。武器は使用せず自らの肉体のみで戦う。
装備:特になし
必殺技:ライダーキック (30t)、ライダーブレイク (50t)
パンチ:7t(クロスホーン展開時は15t)
キック:15t(クロスホーン展開時は30t)
ストームフォーム
風の力を宿した、スピード重視の形態。左腕が特に強化され、風を操る能力が備わっている。力はやや弱いものの、優れた敏捷性とストームハルバートの長い射程は、それを補って余りある。 武器を持つ敵に対抗する為にこの形態を使うことが多い。基本的にはグランドフォームを経由してからストームフォームに変身するが、ビルの屋上まで飛び上がるためにこのフォームへいきなり変身したこともある。
装備:ストームハルバード 必殺技:ハルバードスピン (30t)、ハルバードブレイク (50t 45t説あり)
パンチ力:右4t、左7t/ キック力:5t
フレイムフォーム
第8話から登場。炎の力を宿した、パワー重視の形態。右腕が特に強化され、炎を操る能力を備える。スピードはやや低下するが、力は強い。また知覚が鋭敏になっており、動きの素早い敵や姿を隠した敵にも対応できるようになっている。
装備:フレイムセイバー 必殺技:セイバースラッシュ (30t)、ダブルセイバースラッシュ、セイバーブレイク (50t)
パンチ力:右10t、左4t /キック力:9t
トリニティフォーム
翔一が一時的に記憶を取り戻したときに変身可能となった形態。グランドフォームをベースとして左にストームフォーム、右にフレイムフォームの力を宿す。スピードとパワーを兼ね備えている。グランドフォームをベースとしているが、フレイムフォームからも変身可能。翔一が再び記憶を喪失した後、封印されてしまった。
装備:フレイムセイバー、ストームハルバード 必殺技:ライダーシュート (45t)、ファイヤーストームアタック (40t)
パンチ力:右10t、左7t /キック力:15t
バーニングフォーム
強敵エルロードとの死闘を機に発現した、新しい強化形態。全身が溶岩のように赤熱し、爆発的なパワーを発揮する。特に上半身が強化され、抜きん出たパンチ力を持つ。全フォーム中最強のパワーを持つが、不安定で暴走の危険性も秘めたフォームである。
装備:シャイニングカリバー(エマージュモード)(シングルモード)
必殺技:バーニングボンバー (45t)、バーニングライダーパンチ (40t)
パンチ力:25t /キック力:15t
シャイニングフォーム
太陽の光を浴びて発現した、アギトの最強形態。バーニングフォームの外皮が割れ、その中から誕生する。脚力が強く、スピード、ジャンプ力、キック力は全フォーム中最高。通常はグランドフォームを経由するが、最終回のみ、特別な変身ポーズによって直接このフォームへと変身している。
装備:シャイニングカリバー(エマージュモード)(シングルモード)(ツインモード)
必殺技:シャイニングクラッシュ (55t)、シャイニングライダーキック (45t)、強化型シャイニングライダーキック (75t)
パンチ力:15t /キック力:30t
仮面ライダーギルス
葦原涼が変身するカミキリムシをモチーフとするライダー。アギト以上の攻撃力を持つ。アギトと二度戦い、互角以上の戦闘力を見せたが"ワイズマンモノリス"と呼ばれるパワーコントロール器官がない不完全な変身であるため、変身する度に肉体へ極度の負担がかかり、年齢には不相応な老化現象が驚異的なスピードで身体を蝕む。後半ではこれを克服、更には『アギトの力』を与えられ、エクシードギルスへのパワーアップ変身が可能となった。専用バイクはギルスレイダー。
身長:200センチ 体重:100キログラム
装備:ギルスクロウ、ギルスフィーラー
必殺技:ギルスヒールクロウ (30t)
パンチ力:10t キック力:20t
エクシードギルス
『アギトの力』を与えられたために『アギトの不完全体』だったギルスが『ギルスのままアギトと同等の力をもった姿』。戦闘力が大幅に上昇。胸部に『ワイズマンモノリス』が発生したため、その力を完全に制御できるようになった。
装備:ギルスアームクロウ、ギルススティンガー
必殺技:エクシードヒールクロウ (40t)、ギルススティンガー (50t)
エクシードダブルヒールクロウ (60t)
パンチ力:15t /キック力:30t

仮面ライダーG3
正式名称、GENERATION-3(ジェネレーションスリー)、第3世代型強化外骨格および外筋。警視庁が未確認生命体による事件の教訓を生かし、未確認生命体第4号を元にして開発した対未確認生命体用強化服パワードスーツ。通常は専用サポート車である「Gトレーラー」に積載されており、装着員は必要に応じてGトレーラーと合流。装着を行った後、専用バイク・ガードチェイサーで出動する。装着者の身長にあわせてサイズを補正する機能を有するなど基本的に誰でも装着することが可能だが、その性能を十分に活かせるかどうかは装着員の資質による部分が大きい。また数種の専用武器が用意されているが、武器の使用に当たっては上司であり班長である小沢澄子の許可が必要であり、オペレーターの遠隔操作によって許可コードの送信がなされるまでは武器を使用できない仕様となっている。動力源としてバッテリーパックを装備しており、活動時間の限界が存在する。バッテリー残量は腰部バックルのインジケータで確認できる。このG3を基に改良強化タイプのG3-X (GENERATION-3 eXtension) や、量産試作タイプのG3-MILDが製作された。なお、G3は劇中ギルスに破壊されてしまい(後に修復)、その後継機としてG3-Xが製作された。
G3
仮面ライダー史上初となる、人体へ一切の改造を施さず、“変身”では無く“武装を装着”して成るライダー。装着員を限定して作られているため他者が装着する際には多少の改造が必要。アギトやギルスの様な超越的な力は当然ながら備えていないのでアンノウンに対抗する絶対的な戦闘能力は無いが、GG-02を使ってアンノウンを倒した事がある。また、倒すことはできなくともアンノウンを追い払ったりアギトを援護したりしたことは何度もある。ギルスによって破壊されたが後に修復され、警視庁がアンノウンの殲滅から防衛へと転向になった際にアギト迎撃に再投入された。なお、この時は尾室が装着員を勤めている。
身長:192センチ、体重:150キログラム
パンチ力:1t キック力:3t

G3-X
G3の強化型。理想的な動きを装着員に促すAIを搭載している。当初は完璧さを追求するあまり、AIの指示に同調できない者には全く使いこなせないという欠点があったが、制御チップの導入でその問題は解消された。G3と違い、オートフィット機能を持っているため誰でも装着することが可能。あらゆるステータスが大幅に改善され、GX-05の連射、並びにGXランチャーによって、アンノウンを何体も倒している。また、ベルトのバックルはバッテリーの容量増加に伴い、バッテリーメーターのふり幅が調節された。
身長:192センチ、体重:176キログラム /パンチ力:2.5t/ キック力:7.5t

G3-MILD
G3の量産試作型。G3-X同様オートフィット機能を搭載し「誰にでも扱える」ことを前提に開発された。本来の目的はG3-Xのサポートと、現場に先乗りし、被害者の保護等を目的にしている。その為戦闘能力はG3に劣る。尾室が装着したがビートルロード戦で良好な結果を出さずに破壊され、量産は見送られた。なお、背部のバッテリーはG3-Xと同じ物が使われており、ビートルロード戦でバッテリー切れになったG3-Xに尾室がG3-MILDのバッテリーを取り付けてG3-Xの機能を回復させることに成功している。
身長:185センチ、体重:125キログラム/ パンチ力:1t /キック力:2t

仮面ライダーアギト PROJECT G4
『仮面ライダーアギト』劇場用オリジナル作品
とある超能力研究施設をアンノウンの群体が突如襲撃、二人の少年と少女−紗綾香とレイ−だけを残し、研究所は壊滅してしまう。紗綾香とレイはストリートチルドレンとなり懸命に生きていた。 ある時、陸自一等陸尉・深海理沙に能力を探知された紗綾香が拉致同然に連れ去られてしまう。深海は警視庁・SAULの小沢澄子が装着者を100%死に至らしめる危険性から封印していた禁断の対アンノウン装備・G4システムの設計を盗み出し、更にG4システムと超能力者をリンクさせた究極の回避能力を得ようとする為、次々と超能力者を“保護”していたのだ。
そして暴走した深海の魔の手は風谷真魚へも及んだ。 折りしもレイと街で知り合った葦原涼から深海の居場所を知った 津上翔一と氷川誠は自衛隊のG4システム研究施設へ潜入する。
仮面ライダーG4
正式名称、GENERATION-4。通称G4システム。警視庁の小沢澄子がG3-Xとともに設計していた対未確認生命体用強化服。その危険性故に設計段階で放棄されていたが、深海理沙が警視庁より同システムの設計図を奪取したことにより、自衛隊において完成された。 装着することにより強力な戦闘能力を発揮できる一方、装着員の意思や運動能力とは関係なく常にその状況において最善とされる動作を行うため、使用を続けると身体への負荷により装着員は死亡する。装着員の死亡後も、AIにより行動可能。つまり、「装着者がスーツを操る」のではなく「スーツを動かすのに人体というパーツが必要」という従来とは逆の関係にある。また超能力者の能力を用いたESPシステムとの連動により敵の攻撃を予測する事が可能である(なお、負荷は超能力者にも及ぶ。結果的に兵士よりも補充の難しい超能力者をも消耗品として扱うことになるため、このシステム自体、構想当初から欠陥があるとも言える。)。
外見はG3-Xに似ているが、頭部アンテナは角状になり眼の色は青。また、ボディはG3-Xが青なのに対し黒である。
身長:198センチ 体重:187キログラム
攻撃力:パンチ力・4トン、キック力・13トン